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【1級建築士&収納アドバイザーが教える「整理・収納のキホン」01】“お家の中のモノ”は4つのパターンに分類できます

2018.12.14

こんにちは、玉善設計部の1級建築士&収納アドバイザー 中井 亮直 (よしなお)です。

お客さまのお家を設計させていただく中で、収納スペースをどのように確保するかは大切な要素となります。今月から毎月1回、1級建築士かつ収納アドバイザーの資格を持つ立場から、整理・収納のポイントを解説させていただきます。

第1回は、家の中のお荷物の整理のお話から始めます。
お客さまとお家づくりのプランを一緒に考えさせていただく際には、まず、お家の中の“要るもの”と“要らないもの”を整理しやすいように、「新築で使う持ち物リスト表」をお渡ししてご記入いただいています。“要るもの”と“要らないもの”を明確にすることによって、必要となる収納スペースの広さが変わってきてしまうからです。

皆さん、現在お住まいのお家で、整理・収納はどのような状態になっているでしょうか。
長く暮らしている中で、当然、モノは増えていくものです。整理が得意な方であれば何も問題ありませんが、(私も含めて)なかなかそうはいかないものですね。どうしても、普段使っていないモノが溜まっていってしまいます。

この、①普段使っていないモノ(収納アドバイザーの世界ではプロパティ領域と呼びます)と、②常に使っているモノ(アクティブ領域)や③すぐに使えるように用意しているもの(スタンバイ領域)が混在してしまっていると、何か必要になったときにすぐに見つからないような状態になってしまいます。もしかしたら、④もう使わなくなった要らないもの(スクラップ領域)まで一緒になっているかもしれませんよね。

プロパティ領域やアクティブ領域、たとえば洋服を例にとってご説明させていただくと、
① プロパティ領域…冠婚葬祭用の服
② アクティブ領域…いま着ている服
③ スタンバイ領域…2週間以内に着る服
④ スクラップ領域…もう着ることのない服(ゴミ)
という感じになるかと思います。

年末はちょうどいい機会。まずはお家の中のモノを一度見直してみて、捨てられるものは思い切って“断捨離”していただいた上で、“すぐに使わないけれど必要なもの”、“すぐに取り出せるようにしておきたいもの”などを整理することから始めてみてはいかがでしょうか。

お家づくりの中で、“すぐに使わないけれど必要なもの”が多いお客さまの場合は、“シーズンストッカー”のスペースを設計させていただくこともあります。

 

次回は、お客さまの荷物のパターンに合わせた収納スペースの実例をご紹介させていただきます。

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